頭蓋仙骨療法
頭蓋骨はいくつものパーツが組み合わさって、私達の頭を形づくっています。
そして、自覚できないほど緩やかで、微妙な動きを持って、わずかに、膨らんだり、元に戻ったりのリズムを繰り返します。
また、首の骨に対して、伸展や屈曲といった前後の動きもあります。
その動きは、骨盤の中心部にある「仙骨」にもつながっていて、連動した動きするため、骨盤矯正でも使う部分です。
この動きが大きく、リズムが整っていて、頭骨の左右バランスに差がないなどの条件が整う時、健康状態がよく、エネルギーに満ちている状態でいられます。
しかし、近年、ストレスや生活環境の変化などから、この頭蓋骨の状態が悪くなっている人が増えています。
精神疲労・運動不足・ストレスからの過緊張・デスクワークの増加など。
これらは、筋肉のコリや姿勢の歪みにとどまらず、頭骨にも、悪い影響を与えます。
また、急に立ち上がったり起き上がった時に、軽い意識障害、いわゆる立ちくらみをおこす事があります。
これが、症状が強く病的な場合、起立性低血圧といいます。
脳への血液循環が減少することによって起こり、めまいや吐き気がおこり、意識がなくなることもあります。
頭蓋骨をつなぎ合わせている縫合部分を緩めることで、頭骨や仙骨を緩め、調整し、筋肉や骨格へのアプローチだけでは解決できないさまざまな不調、頭痛や目の疲れなど頭骨まわりの不調、また神経症やストレス性の疾患などを改善します。
頭蓋と仙骨について
頭蓋と脊柱、仙骨、尾骨は、繋がりあって一つの系を構成し、その中に硬膜及び硬膜管と呼ばれる膜が袋状に存在し、その中に脳脊髄液が満たされ、その液中に右脳、左脳、小脳、中枢神経が浮かぶように収まっています。
そしてこの脳脊髄液は、1分間に10~15回のリズムで循環しています。
脳脊髄液の役割りですが、まず第1に物理的な衝撃に対するクッションの機能が挙げられます。
脳はとても柔らかい組織ですが、頭部を強打しても、脳脊髄液のクッションで守られます。
豆腐を保存する時に容器に水を張りますが、この状態に近いと言えます。
生理的な役割りとしては、脳への水分の補給、神経の新陳代謝やホルモンの運搬の役割りを果たしていると考えられています。
ところが、頭蓋の歪みや硬化、及び膜の歪みや捩れにより、脳脊髄液の循環が本来のスムーズさを失ってしまう場合があります。
特に大脳鎌や小脳テントは脳脊髄液の液中に張り出しているため、この部分の歪みや捻れは、脳脊髄液の循環に大きな影響を及ぼします。
特に大脳鎌や小脳テントは脳脊髄液の液中に張り出しているため、この部分の歪みや捻れは、脳脊髄液の循環に大きな影響を及ぼします。
龍観堂での頭蓋仙骨療法は
脳と脊髄神経を包みこんで、絶えず循環している脳脊髄液は、頭蓋内に老廃物を残します。
その老廃物は静脈によってすみやかに脳内から排出され、心臓で精製されるのです。
その静脈は後頭下筋群内を通っているために、後頭部から頸部(首)の境目あたりの筋肉が固くなっていると、すみやかな排出が行われなくなります。
すると、頭痛やめまい、肩こりがひどくなったり、生理痛、目の疲れ、鼻炎、不眠、首の可動性等にも影響が出てきます。
当院に来院されるほとんどの方は後頭骨と首の境目の筋肉群が固くなっています。
子供から大人になる時期の、成長期にみられる身体不調、気持ちの不安定にも効果があると言われています。
この頭蓋底の解放テクニックは、後頭部と首の境目の筋肉群を施術者の指で支えることで、クライアントの頭の重さを利用してゆっくりゆるめる方法です。